オペアンプ基板「PX1010」は、8ピンデュアルオペアンプ2個、又は14ピンクワッドオペアンプ1個を実装可能で、適切な位置に回路部品を実装するだけで基本的オペアンプ回路の多くを、ジグソーパズル感覚で簡単に製作出来る様にしたものです。
デュアルコンパレータ(TLC372、LM393等)も使用できます。
対応するオペアンプのパッケージはピン間2.54mmピッチのDIP、又はピン間1.27mmピッチのSOPです。
その他の回路部品にはアキシャル部品、ラジアル部品以外に1608Mチップ部品が使用できます。
「PX1010」外観 |
オペアンプ基板「PX1010」の使用方法の具体例として反転増幅器を製作してみます。
(2) 回路図(@)の各部品をユーザーズマニュアル15頁の 実装設計用テンプレート(A) に当て嵌めて実装設計をします。 (ジグソーパズル感覚の楽しい作業です)
(3) 部品実装設計で決定した部品番号を元の回路図(@)に反映させれば、 最終回路図(B) が完成します。
(4) 部品実装設計に従って部品を「PX1010」に実装し、半田付けすれば組み立て完了です。
項 目 | 内 容 |
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外形寸法 |
77.2[mm] × 51.72[mm]、 板厚 1.6[mm] |
基板仕様 | ガラスエポキシ、銅厚35[μm]、両面パターン、スルーホール φ0.9、半田レベラー処理(有鉛)、部品面シルク、両面半田レジスト塗布 |
対象オペアンプ、コンパレータ |
8ピンDIP、又は8ピンSOPのデュアルオペアンプ、最大2個 8ピンDIP、又は8ピンSOPのデュアルオペアンプと同一ピンアサインのコンパレータ(TLC372、LM393等)、最大2個 又は、14ピンDIP又は14ピンSOPのクワッドオペアンプ1個 |
対象回路 | 反転増幅器、非反転増幅器、差動増幅器、電流増幅器、積分器、微分器、 アクティブフィルタ、コンパレータ、理想ダイオード回路、関数発生器、絶対値回路、ピークホールド回路等、多種類に渡る基本的オペアンプ応用回路 |
パターン間最大電圧 | DC40V(清浄な環境において) |
パターン電流容量 |
±電源パターン 最大1A 信号パターン 最大0.3A |
回 路 | 第4節 関連資料の「8ピン2デュアルオペアンプ用PX1010回路図」、「14ピン1クワッドオペアンプ用PX1010回路図」 参照 |
ファイル | ファイルサイズ/ 形式 | 訂正番号 (発行or改訂日) | 備 考 |
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PX1010 ユーザーズマニュアル | 約1534KB | (2015/07/24 Rev.B) |
製品にはユーザーズマニュアルを添付しておりません。 ここからダウンロードしてご使用下さい。 |
PX1010 概要 | 約1660KB | (2010/02/20 発行) | |
8ピン2デュアルオペアンプ用PX1010回路図 | 約83KB | (2010/02/20 発行) | 8ピン2デュアルオペアンプ用回路図と14ピン1クワッドオペアンプ用回路図との違いは、オペアンプの端子番号表示をそれぞれ8ピン、14ピンのパッケージに合わせたものであり、その他の部分は全く同一です。 |
14ピン1クワッドオペアンプ用PX1010回路図 | 約82KB | (2010/02/20 発行) | |
8ピン2デュアルオペアンプ用部品実装設計テンプレート | 約81KB | (2010/02/20 発行) | 8ピン2デュアルオペアンプ用テンプレートと14ピン1クワッドオペアンプ用テンプレートとの違いは、オペアンプの端子番号表示をそれぞれ8ピン、14ピンのパッケージに合わせたものであり、その他の部分は全く同一です。 |
14ピン1クワッドオペアンプ用部品実装設計テンプレート | 約81KB | (2010/02/20 発行) |
●点眼はんだ法の使用
チップ抵抗、チップコンデンサ等の1608Mチップ部品のはんだ付けは実用向けチップ部品のはんだ付け 点眼はんだ法をお薦めします。
また、点眼はんだ法の練習方法については初心者の為の点眼はんだ法の効率的練習方法があります。
●その他
外 観 | 回 路 | ファイルサイズ/ 形式 | 訂正番号 (発行or改訂日) | 備 考 |
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2レンジ フリーレンジシャント回路 | 約1,754KB | (2011/07/12 発行) |
追加配線数:5本 並列型フリーレンジシャント方式によるオートレンジ切り替え レンジ1 10μA/5V 最大10μA レンジ2 100μA/5V 最大120μA 漏れ電流が大きいアナログスイッチを用いずに、I/V変換用オペアンプ自体で漏れ電流ほぼゼロの高精度レンジ切り替えを行なう 使用オペアンプ:AD713JN(アナログデバイセズ) 14PIN DIP QUAD |
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反転増幅器 | 約1,515KB | (2010/02/20 発行) |
追加配線数:3本 反転増幅器 ゲイン=-10 ゲイン調整可変抵抗、オフセット調整可変抵抗有り 入力保護ダイオード有り 使用オペアンプ:TLE2072A(テキサスインツルメンツ) 8PIN DIP DUAL |
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非反転バッファアンプ | 約1,474KB | (2010/02/20 発行) |
追加配線数:2本 非反転増幅器 ゲイン=1 最大出力電流 100mA トランジスタによる電流ブースタ 入力保護ダイオード有り 使用オペアンプ:TLE2072A(テキサスインツルメンツ) 8PIN DIP DUAL |
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ローパスフィルタ | 約1,423KB | (2010/02/20 発行) |
追加配線数:1本 非反転 ゲイン=1 カットオフ周波数 10.5KHz 使用オペアンプ:AD8672(アナログデバイセズ) 8PIN SOP DUAL |
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絶対値ピークホールド回路 | 約1,442KB | (2010/02/20 発行) |
追加配線数:6本 絶対値回路部ゲイン=2 ゲイン調整可変抵抗有り 入力保護ダイオード有り ホールド電圧リセットは押しボタンスイッチによる 使用オペアンプ:AD713JN(アナログデバイセズ) 14PIN DIP QUAD |
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不感帯回路 | 約1,387KB | (2010/02/20 発行) |
追加配線数:3本 ゲイン=1 不感帯設定電圧 1.11V 不感帯電圧調整可変抵抗有り 使用オペアンプ:AD8674(アナログデバイセズ) 8PIN SOP DUAL |
トランジスタ技術2010年3月号 別冊付録
「すぐに使える!OPアンプ回路デザイン・ブック」
松井邦彦 監修 CQ出版社
に掲載されたオペアンプ回路をPX1010を用いて製作する場合の部品実装設計例を示します。
少ない追加配線で種々のオペアンプ応用回路が簡単に組み立てられる事が判ります。
なお、これらはPX1010の使用方法を示す為のものであり、製作・動作確認はしていません。
また、回路は雑誌発売時点のものであり、後日の訂正有無は確認していません。
回路の詳細については同書を参照して下さい。
回 路 | 回路提供 | 参照頁 | 追加配線数 | ファイルサイズ /形式 | 訂正番号 (発行or改訂日) | 備 考 |
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超音波センサ用受信回路 | 宮崎仁 | 4頁 | 1本 | 約1,237KB | (2010/12/31 発行) | |
測温抵抗体用アンプ回路 | 松井邦彦 | 13頁 | 10本 | 約1,313KB | (2010/12/31 発行) | |
カレント・トランス用電流-電圧変換回路 | 稲葉保 | 17頁 | 3本 | 約1,328KB | (2010/12/31 発行) | |
加減算回路 | 稲葉保 | 18頁 | 無し | 約1,293KB | (2010/12/31 発行) | |
差動入力増幅回路 | 松村南 | 20頁 | 無し | 約1,279KB | (2010/12/31 発行) | |
差動入出力増幅回路 | 松村南 | 21頁 | 無し | 約1,280KB | (2010/12/31 発行) | |
上限リミット回路 | 飯田文夫 | 22頁 | 無し | 約1,249KB | (2010/12/31 発行) | |
上下限リミット回路 | 飯田文夫 | 23頁 | 無し | 約1,176KB | (2010/12/31 発行) | |
位相検波回路 | 北村透 | 27頁 | 無し | 約1,263KB | (2010/12/31 発行) | |
ポジティブ・ピークホールド回路 | 稲葉保 | 28頁 | 4本 | 約1,354KB | (2010/12/31 発行) | |
全波整流(AC-DC変換)回路 | 飯田文夫 | 29頁 | 1本 | 約1,277KB | (2010/12/31 発行) | |
絶対値回路によるAC-DC変換回路 | 稲葉保 | 31頁 | 2本 | 約1,262KB | (2010/12/31 発行) | |
定電流出力アンプ回路 | 稲葉保 | 34頁 | 6本 | 約1,385KB | (2010/12/31 発行) | |
聴感補正フィルタ回路 | 黒田徹 | 45頁 | 無し | 約1,338KB | (2010/12/31 発行) | |
三角波/方形波発生回路 | 松村南 | 47頁 | 3本 | 約1,270KB | (2010/12/31 発行) | |
+5V単電源動作ヘッドホン・アンプ回路 | 高遠遙 | 62頁 | 5本 | 約1,419KB | (2010/12/31 発行) | |
+3V単電源動作ヘッドホン・アンプ回路 | 高遠遙 | 63頁 | 6本 | 約1,477KB | (2010/12/31 発行) |
直販製品の概要と発注方法 をご覧下さい。
Amazon(アマゾン)さんでも販売しています。
不明点は下記にお気軽にお問い合わせ下さい。
webmaster@proxi.co.jp
TEL 055-934-1527
B最終回路図
【注意1】
AGND(アナログ電源グランド)、SG(シグナルグランド)を本基板外部で接続しないに場合にはジャンパJ1で接続して下さい。
「PX1010」を複数台組み合わせたり、「PX1010」の外部に付加回路を設ける場合には主基板上で各回路のAGND、
SGを各々接続し、大元の電源部でAGNDとSGを一点接続するものとし、本「PX1010」上では接続しない事を推奨します。
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