【失敗談】 接触抵抗が異常に大きいものがある
ミノ虫クリップ点検の奨め
最近ある物質の抵抗値を0.1Ω程度の精度で測定する回路を十数台製作し、調整後納品したら全て1Ω前後狂っているとのクレームがついてしまいました。
調査の結果、原因は試験に使用したミノムシクリップによる試験用コードにありました。
以前は自作していましたが、何年か前にパーツ店で安い既製品を見かけ購入したものです。自作するより遙かに安く、時間の節約にもなる筈でした。
改めてその抵抗を測定したら0.5〜1Ωもあります。自作品ならば、通常20Cm程度の物で20〜50mΩ程度です。
分解すると、導線とミノ虫クリップは本来は圧着接続用に作られていないにも関わらず、圧着(風に)接続されていました。
その部分を半田付けしてもまだ抵抗が大きいので調べると、何れのクリップにおいても接触部のメッキが剥げ、材料が良くないのか、接触抵抗が高くなっていました。
メーカーを知ろうとしたら無表示です。多分C国辺りからの輸入品でしょう。
因に以前から使用している国産品をみると全くメッキは剥げていません。
正に「安物買いの信用失い」となってしまいました。
プロとしてこのような粗悪品を使用するのは恥ずかしく、その場で全て廃棄し新たに国産品を購入して作り直しました。
皆様にもたまにはお手元の試験コードを点検することをお薦めします。
なお、自作する場合は0.3sq以上の電線が無難です。
最近彼の国は、品物のみならず犯罪も含めて、輸出の急増が何かと話題になりますが、とんだ処でメッキが剥げたようです。
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