【ずぼらな人向け】

ロジアナ測定ポイント計画の奨め

 筆者は大変ずぼらで面倒がりの性格のため、回路検証におけるロジアナのプローブ接続作業が大嫌いです。
 悪いことに、近年ICは年々狭ピッチ化しており、お宝鑑定団のようなルーペも必需品で、その作業は煩わしくなる一方です。

 実際に、タイミング取得時間は10秒も掛からないのに、プローブの接続は1時間以上掛かることもよくあります。
 従って、接続ポイントを予め綿密に計画をしておかずに、回路図を見ながら行き当たりばったりにプローブを接続して行くと、最後の方でチャンネル不足になったり、接続箇所を誤ったり、後から必要なポイントが不足していることが判明して再試験が必要になる等、大きな手戻りが発生してしまいます。

 そこでずぼらな筆者は、急がば回れで、最初に測定すべき信号とプローブの接続ポイントを綿密に計画し、手元に用意した測定ポイント一覧表に書き出すことにしています。

 これを始めてからは
●測定ポイント変更、追加のような手戻りが無くなる。
●プローブ接続ポイントミスが無くなる。
●プローブ接続作業が速くなる。
●取得データの整理が容易になる。
●測定ポイント一覧表はそのまま試験報告書に使用できるのでデータまとめの効率が向上する。
等々、多くの恩恵を受けています。

 その上、それによるデメリットは全くありません。
 もしまだやったことがない人がおられたら是非一度だまされたと思ってやって見て下さい。想像する以上に効果があることが判ると思います。

【測定ポイント一覧表の具体例】
 具体例として筆者の現在使用している測定ポイント一覧表 (8Kバイト)を示します。

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