安物買いの〜 にならない為に

パソコン接続USBロジックアナライザの選択に関する参考

 今は無きS社のパソコン接続国産USBロジックアナライザを使用していましたが、クロック接続チャンネルとその近傍チャンネルがクロックの エッジで波形割れがが生じて実用に耐えず(現象的にはクロストーク、回路的にはPOD内のグランドパターン不適)買い換えを検討しました。

 ロジックアナライザとしては仕様以前の問題で、通常はデータシートにも規定は無く、この様な現象が有ろうとは夢にも思いませんでしたが、 今回は同じ轍を踏まない様、同現象の無き事を国内メーカ何社かに問い合わせた処、何れも自信が無く保証しかねるとの事でした。
 この辺りは読者の皆様にも、安物買いの〜 にならない様、購入時は注意される様お奨めします。

ロジックアナライザ外観  たまたま目にしたLogicStudio 16 のテレダイン・レクロイ・ジャパン株式会社に問い合わせると、保証は出来ないがデモ機貸し出し可との事で拝借し、試した処全く問題無く、即導入しました。
 その後の実務での使用でもH/W的には良く出来ているという印象で、特に問題有りません。
 バスパワー型の為コンパクトで、何より安価な点が有り難いです。


 コスト/パフォーマンスからいえば余り苦情は言えませんが、S/Wにはかなり癖が有り、使い勝手の上では特に以下は何とかして欲しい処です。

@波形の背景が黒の為報告書作成には最悪です。気の利いたS/Wならインクセーブモードとして背景は白が常識です。
Aカーソルが4セット有るのは有り難いですが、それに時間と周波数が表示され、特に報告書では、繰り返し波形以外の周波数表示は 画面を見難くするだけで邪魔です。

 多分これを作ったS/W屋さんはロジックアナライザを実務で使用した事が無く、かなり思い込みが激しく独善的なタイプの人(達?多くても3人?)であろうと推察されます。
 この使い難さは設定で何とかならないか米国本社に4,5回メールを送りましたが、結局梨の礫で諦めました。(筆者の英文が余程酷いのかも)

 さらに良く判らないのは、購入は代理店経由でとの事なので代理店に依頼したら、取引実績が無いのでお宅には売れないとの事で、汎用製品なのに汎用的に売る気がなさそうな事でした。

 それやこれやで、S/Wを改善し、販売体制をもう少ししっかりすれば、もっと売れても良さそうな機種なのに、残念な事だと思います。

 それと、「電子立国日本」のメーカさんにも、技術的にもっと頑張って欲しいとつくづく思います。

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