コストとスペース効率の良い

通信状態表示LED回路例

 GPIBやRS−232C等々の通信回路を設計する場合、その通信状態を表示する為にLEDを設けることが良くあります。
 LEDを複数設ければ種々の情報を表示できますが、コストとスペースで制限されます。

 以下は筆者が実際に使用してみて、有効性が極めて高いと考えるLED1個だけによる、通信状態表示LED回路例です。

【回路概要】
  1. LED点灯制御するレジスタ(DFFと称す)を1ヶ設ける。
  2. 通信LSIの割り込み信号をDFFのセット条件にする。
  3. DFFをクリアするDOポートを設け、ファームウェアの通信割り込み処理内または通信処理内でDFFをクリアする。
  4. ファームウェア処理が高速で、LEDの点灯期間が短過ぎる場合は、200〜300mSecのワンショットタイマを設け、DFFのLED駆動出力とORにする。DFFセット時にこのワンショットタイマも起動する。

 以上で、通信LSIに送受信があるとLEDが点灯し、ファームウェアで送受信処理するとLEDが消灯します。

【効果】
   LEDは1個だけの極めて簡単な回路にも関わらず、ハードウェア、ソフトウェアの切り分けが明確にでき、トラブルシュートに極めて有効です。

【例】

  1. トラブル時、LEDが全く点灯しなければ、LSIが送受信していない。
     H/Wのトラブル、または通信LSIが割り込みディセーブル状態になったままです。
  2. トラブル時、LEDが点灯し放しならファームウェアが割り込み処理または送受信処理に行かない。
     ファームウェアに問題があります。
  3. 正常送受信中
     LEDが点滅し、如何にも 「通信中」 という雰囲気になります。

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