材料費20円の

波形撮影用フード

 最近のディジタルオシロは高機能、低価格化が急速に進み、測定波形のプリントアウトも容易に行なえるものが増えました。
 しかし、まだまだ昔のオシロが健在の処も多いと思います。
 昔のオシロで観測波形を残すには、ポラロイドカメラを用いるのが一般的でした。しかし、印画材料が高価で、やり直しが効かなく、そのコストも馬鹿になりません。
 そのような場合にディジタルカメラが有効です。ランニングコストが安く、採取したデータを画像処理ソフトで編集できるのでデータ整理にも便利です。

フード  左はその際に用いる為に製作した、ディジタルカメラ用フードです。
 材料はA2サイズの黒色画用紙1枚のみで、20円程度です。
 この画用紙を、底面がオシロ画面サイズ、高さがディジタルカメラのマクロモードにおける焦点距離(20Cm程度のカメラが多いようです)サイズの四角錐台、又は直方体の箱に加工すれば完成です。
 平面状に折り畳める(つぶす)ので保管にも便利です。
 撮影時のポイントは、三脚によるカメラの固定、フラッシュ禁止、マクロモード撮影、セルフタイマ使用です。




サンプル写真
 
左は上の撮影用フードを用いて撮影した、オシロ波形写真の一例です。
 本フードをセットして波形撮影している様子をお見せしたいのですが、カメラは自分自身を撮影できないのが残念です。

【補足】
 黒色画用紙が無い場合は、コピー機のカバーを開放にしてコピーをすれば全面黒色の用紙が得られ、これを四角柱状の簡易フードに加工すれば、さらに安価で簡単であると、読者からのご提案がありました。
 実際に筆者が出張先で緊急に必要となったので試したところ、確かに上手く行きました。

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