商品価値の指標としての

CR4KV


 電子回路の一品物製作や試作において、趣味であれば人件費は無料なので時間が掛かっても、部品コストを抑える事が大事です。
 一方、技術者や、研究者が業務で行なう場合は、部品コストより人件費の方が遙かに高価であり、 工数や工期の削減が最重要です。

 これは試作に携わる技術者の多くが、通常の数倍の価格にも関わらず、少量でも短納期で入手可能なインターネット部品販売を利用して居られる事でも判ります。

 具体的には、電子回路技術者の平均年収約560万円、年間労働時間2000時間とすると、2800円/時間。
 その1.5倍が企業としてのチャージレートとすると4200円/時間。
 一般的数値として、チャージレートを控えめの4000円/時間(66.7円/分)としても差し支え無さそうです。

 技術者や、研究者にとって物の商品価値、コスト/パフォーマンスを考える上で、価格をその人のチャージレートに換算すると判り易く、 一般論としてチャージレート4000円/時間で価格/時間換算をするものとし、 その値をコスト/パフォーマンスの指標として
CR4KV(Charge_Rate_4000_ yen corresponding Value)と呼ぶ事にします。
CR4KV計算式
 式@は1時間辺りのCR4KVで、式Aは1分間辺りのCR4KVです。

 例えば、10万円のディジタルマルチメータ(DMM)のCR4KVは25時間(=10万[円]/4000[円/時間])です。
 技術的には自作可能としても、精度、較正等も含めこれを業務に使用可能なレベルにするには遙かに大きな時間とコストが掛かり、DMMを自作する人は 殆ど居ないと思われます。

 これは業務用としては市販品を購入した方が遙かにコスト/パフォーマンスが良いという事です。

 当社でも業務上必要な器材は、CR4KVに照らし合わせて市販に有れば買った方が安いという事で購入します。
 一方、市販に無いが工数削減と品質向上の為に業務上どうしても欲しいという物は、新たに製作します。
 しかし、一品物になるのでコストは高く付きます。

 ここで自社に役立つ物は他所でも役立つだろうと思われる物は製品化します。
 これらの製品は小ロットの為高価な印象があるかもしれませんが、そのCR4KVと工数削減効果を比較すると、各社(者)が個々に製作するより遙かに安価で、 誰にとってもメリットがあると思われます。

 当社の製品がユニークで、同様の製品は市販には殆ど見当たらないというのは、その様な経緯で作られているからです。

 因に、1枚600円の「研究開発用ユニバーサル基板」のCR4KVは約9分であり、それによる工数削減効果が数十分〜数時間になる事を 考慮すると充分にペイするので、プロユースとして強く推奨する所以です。

  (一部改訂 2016/06/13)

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