迎春



 ようこそのお運びを。
 今年も無事に明けましたようで、誠に有り難いことでございます。
 本年も宜しゅうお頼み申し上げます。

 これからしばらくの間、エト小咄にお付き合いをば願います。

八  「今年は未年やそやけど、どないな年になりますやろか?」
隠居 「明るい年になるやろ。」
八  「そら春から宜しおますな。せやけど、何でだす?」
隠居 「未年が来たさかい、未が来た、未来になった。未来は明るい!・・・筈や。」
八  「前途羊々、だすな?。せやけど未来は現実になった瞬間に未来でのうなるんとちゃいまっか?」
隠居 「あんさんも仲々哲学者にならはったやないか。」
八  「羊ゆーのんは今一つ弱々しゅうて頼り無さ気だすな。」
隠居 「甘う見たら怪我するで。特に近頃は中身は狼やったり、犬の肉やったりすることもようある。そやさかい昔から、一円を嗤う者は一円に泣く、いうんやで。」
八  「?」
隠居 「一円は"一¥"。"一¥"は略して"羊"。」
八  「ほなら眠れぬ夜は、小銭が一¥、小銭が二¥、小銭が三¥、・・・。一万も数えたら¥万解決、だすな。」
隠居 「ほんまの 未ラ来ル や。」
八  「難しご時世やけどわてら庶民はどないしたら宜しおます?」
隠居 「ヒツジ(必死!!)に気張れば運も向くやろ。」
八  「ご老体もオヤジだすな。若返ったゆーことやさかい宜しことかもしれまへんな。」
隠居 「そうやが、今朝は少々冷え込むような気はするで。」
八  「ところで、同し羊ならオンとメンでどっちゃが強おます?」
隠居 「今日日そないなことゆーとったら、ジェンダーフリーのオバはん方が目ー剥いて怒りよるで。」
八  「?」
隠居 「世間様のタテマエではメンもオンもあらへん。そやさかい近頃は、猫も杓子も フレンド・シープ。 ・・・」

 お後の支度が宜しいようで。        平 伏

 昨年中は、皆様の多大なお引き立てを賜りまして、大変有り難うございました。
 本年も当社をご愛顧下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。




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